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堺雅人・高畑充希が夫婦の子どもも楽しめる映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』について
この映画は、2017年12月9日に山崎貴が監督を務め、公開されました。
なんと原作は『まんがタウン』に30年以上連載されている西岸良平の漫画ということです。
堺雅人さんと高畑充希さんの年の差夫婦で、タイトルが『鎌倉ものがたり』なので、ちょっとおかしな夫婦が鎌倉で織りなすほのぼのしたものがたりって感じかなと想像したのですが、全然違いました。
これは、まるでハリーポッターを連想してしまうようなアドベンチャームービーエンターテイメントなのです。びっくりしました。
それもかなり凝ったCGで、妖怪たちも出てきて、さらに、ハリウッド映画のように、戦って帰って来るハッピーエンドもの。子どもも喜ぶ楽しい映画でした。
日本映画でも、ここまでできるのかと感心しました。
それだけで観る価値あります。
じっくり見たい大人には、ちょっと構成的に不満な部分もあるかと思いますが、これはエンターテイメントだと割り切ってしまえば、十分楽しい映画です。
映画公開時、堺雅人さん44歳、高畑充希さん25歳、堤真一さん53歳、安藤サクラさん31歳でした。
(以下おすすめの理由にはネタバレ含まれます。)
amazon primeでprime videoになっています。
映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』がおすすめの理由
おすすめ理由① とにかくCGがすごい!
ファンタジーなので、鎌倉では、魔物も幽霊も妖怪もいるという設定。貧乏神も出現するし、幽体離脱もします。前半そういったちょっとしたシーンもCGで、すごいなぁと思っていましたが、後半になって、正和(堺雅人)が亜紀子(高畑充希)を連れ戻しに黄泉の国に向かいます。
ここからがすごいです。
ハリウッド映画さながらの黄泉の国。日本映画でもここまでできる!?
いったん、黄泉の国に行ったものが帰って来る手段なんてあるはずはないのですが、ここはファンタジー。帰ってくる手段は、作家の想像力だったんです。つまり、想像力でモノが作られ、移動するのです。これを映像で表しているのですから、すごいです!
内容は置いておいて、このCGシーンを楽しむためだけに見ても損はしないでしょう。
おすすめの理由② 妖怪も幽霊も魔物も出てくる楽しさ
正和(堺雅人)の担当編集者の本田(堤真一)が途中で死んでしまうのですが、彼は死神にお願いして魔物に転生し、妻と娘を見守ることにします。堤真一さんがカエルの魔物になってしまうんです。
ところが、このカエル、意外とちゃんと表情があって、なんだかジーンときちゃうんです。よくできてるなぁと。堤真一さん使って、もったいないなぁとも思いましたが。
さらに、最後に亜紀子(高畑充希)につきまとう天頭鬼。なんだかただの怪獣みたいですが、これもよくできています。おもしろい顔でなんか怖いというよりちょっと笑えるような感じ。
これら、妖怪、魔物などの製作ってどうなっているのか、知るすべもないですが、なかなか見甲斐があります。
おすすめの理由③ 年の差夫婦もDESTINY
何と言っても、タイトルが「DESTINY」=「運命」です。
この年の差のある夫婦、一色正和と亜紀子。前世でもそのまた前の前世でも、平安時代からずっと一緒だったとか…
だから、出会った時に、この人だと思えたって。
なんか見たことがあるような気がするとか、運命の人ってそういうふうに言われますよね。
堺雅人と高畑充希のコミカルな演技と大真面目な演技とのメリハリがさすがで、まさにDESTINYなんだと思わせてくれるのです。
そして、一色正和の両親の秘密も黄泉の国へ行ったことで解明されます。正和が作家として生きているのもDESTINYなのです。
最後に
脇を固めている俳優さんたちもベテラン俳優ばかりです。
- 死神: 安藤サクラ
- 貧乏神:田中泯
- キン:中村玉緒
- ヒロシ:ムロツヨシ
- 稲荷刑事:要潤
- 小料理屋女将:薬師丸ひろ子
- 瀬戸優子:吉行和子
- 優子の旦那:橋爪功
- 甲滝五四朗/一色宏太郎:三浦友和
彼らが演じるエピソードもいいお話ですが、あまり深入りせず、出てきて終わり感があるので、ちょっともったいないです。
想像力でなんでもできてしまうあたりも、構成的にもう少し工夫がほしいかなと思いましたが、
家族みんなで楽しめる映画ってそんなに多くないので、ぜひおじいちゃんおばあちゃんからお子さんまで一緒に見て楽しんでもらえたらと思います。