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綾瀬はるかと坂口健太郎共演『今夜、ロマンス劇場で』について
『今夜、ロマンス劇場で』は2018年2月10日に公開されました。公開時、綾瀬はるかさん32歳、坂口健太郎さん26歳です。
amazon primeで視聴可能です。
何も知らず、読まずに観て正解でした。
このタイトルと言い、ポスターと言い、ファンタジックすぎて、あまり観たいという気はなかったのですが、観てみたらあっという間に世界に入っていて、いつの間にか涙が流れていました。
予想外にいい映画でした。
正直、この後読まずにすぐ観てみてください、と言いたいです。
そして、観られた後に、戻ってきていただいて、一緒に共感できたら嬉しいです。
この後は、読んでもいい方だけ、読んでみてください。
『今夜、ロマンス劇場で』がおすすめな理由
おすすめ理由① 究極の純愛映画
スクリーンから抜け出てきてしまった美雪王妃(綾瀬はるか)は、現実世界の人間と触れ合うことができません。牧野健司(坂口健太郎)はそれでも美雪と一緒にいることを選択します。転んでも手を伸ばすことができないなんて、なんて切ないのでしょう。
1990年のアメリカ映画で、ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の『シザーハンズ』を思い出しました。同じく触れ合うことができない両手がハサミの人造人間エドワードとキムの切ない恋物語、良かったです。これは、ティム・バートン✖️ジョニー・デップの最初の共演作品でした。
おすすめ理由② 昭和レトロ感がいい
昭和35年、坂口健太郎さん扮する牧野健司は助監督で、自分の映画をいつか撮りたいと夢見る青年です。同じく映画監督を志す山中伸太郎役の中尾明慶さんが2人とも昭和っぽい感じを醸し出しています。
昔の映画館ロマンス劇場に京映という映画撮影所、助監督室も全て昭和になっていて、雰囲気だけでも楽しめます。
この映画は、おじいちゃん、おばあちゃんでも楽しめそうです。
おすすめ理由③ 構成ラストがいい
入院している牧野さんというご老人(加藤剛)が、看護師の吉川天音(石橋杏奈)に自分が昔書いた映画の脚本を読んであげるという構成になっています。そこに、牧野さんのお孫さんがお見舞いに来るという構成ですが、とてもよく考えられていて、驚くと同時に感動させられてしまいます。
この③の理由が最も、この映画を盛り上げているのですが、観られる方のためにこれ以上書くことができません。
おすすめ理由④ たくさんの映画のオマージュ
『ローマの休日』、『オズの魔法使い』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、などを彷彿させるシーンがあり、もう1度見て探したくなってしまうくらいです。映画ファンで今まで色々な映画を見たことのある方なら、きっと他にもたくさん気づくところがあるでしょう。
おすすめ理由⑤ 綾瀬はるかさん、衣装も素敵で美しすぎ
モノクロ映画から出てきた姫美雪は、カラフルな現実世界で色を喜びます。
そして、美雪は劇中で何回も着替えています。さて、その洋服はどこから持ってきたのだろう?と見ながら不思議には思いますが、そこは言及せず、とにかく何を着ても美しいです。
綾瀬はるかさんのファッションショーを観ていると言っても過言ではないくらいです。
そして、美雪は、映画の中でお転婆姫であった性格そのままで出てくるので、牧野健司にも完全に上から目線でしもべ扱いです。その美雪がだんだん現実世界で、健司に心惹かれていく演技が圧巻です。綾瀬さんじゃなくて、この芝居できる人いるかなと思います。女優として積み上げてきたものと、美しさと、嫌味なく感じられ、この現実にはありえない設定をすんなり受け入れることができます。
おすすめ理由⑥ ハンサムガイの北村一輝さん、映画館管理人の柄本明さん他キャストも魅力的
その当時の映画スター役俊藤龍之介を演じているのは、北村一輝さん。北村さんはお顔が濃いせいか、こういう役って多いですけど、上手ですね。面白いし、楽しいです。そして、この俊藤、一言一言結構いいこと言っています。これらのセリフもチェックです。
ロマンス劇場の管理人役本多正を演じているのは、柄本明さん。この方もこの映画のキーパーソン。柄本明さん出てくる映画ドラマ、この人がいるだけで深みが増します。
映画撮影所の所長成瀬役は西岡徳馬さん、昭和の社長っぽい感じでなんだか昔のドラマを思い出します。その娘の社長令嬢役成瀬塔子が本田翼さん。本田翼さんも美しいです。牧野健司のことが好きなのですが、控えめで美雪とバチバチする感じではなく、観てて心地よいです。
おすすめ理由⑦ 誰と観てもいい映画
この映画、もちろん彼氏彼女とかご夫婦で観ることができるといいのでしょうけど、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんとか、親子とか、親友同士とか、誰と観ても楽しめる映画です。
多くの世代の方に観てもらいたい映画です。